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池上彰解説・米中報復関税合戦の日本影響?景気悪化⁉5G覇権思惑?

2019年6月15日「池上彰そうだったのか話題のニュースだからこれくらい知ろうSP」で米中報復関税合戦の日本への影響を特集!関税は何のため?誰がどこに納める?世界のトレンドは?関税撤廃のメリット・デメリット?なぜ米は中国製品の関税を上げる?5G覇権への思惑?日本への影響?景気動向指数の基調判断は?

池上彰そうだったのか・米中報復関税合戦日本への影響

2019年6月15日池上彰そうだったのか話題のニュースだからこれくらい知ろうSP

2019年5月8日、米大統領トランプが

「中国が約束を破ったから関税を引き上げることにした」と発表。

一方5月9日に中国は

「もしアメリカが関税の引き上げを実践するなら、中国も必要に応じて対抗処置をとらざるを得ない」と会見。

現在米中では「関税を上げる」「報復関税をかける」とのやり合いが、ますますエスカレートしています。

関税は何のためにある?

そもそも、関税は何のためにあるのでしょうか?

番組では~を守るためという言葉を使って説明してください、という質問でした。

関税とは、

安い海外製品が入ってきてしまうと、高い日本製品では対抗できないため、国内産業を守るためのもの。

関税=国内産業を守るために、輸入品にかける税金

です。

関税は誰がどこに納める?

原則、関税は、輸入業者が国に納めるものなのです。

ですから、アメリカが中国製品に関税をかけるということは、中国がアメリカに税金を払うのではなく、

アメリカの中国製品を輸入する業者が、アメリカに払うのです。

関税に関する世界のトレンドは?

関税は、無くす・減らす、というのが今世界の傾向となっています。

TPPの目的は、

加盟国の間で関税を無くし、貿易を活発にすることです。

関税を無くすと国内産業を守れないのでは?

なぜ関税を無くす傾向にあるのでしょうか?

関税は無いほうがメリットが大きいのです。

関税撤廃のメリットとデメリットとは?

メリット

・値段が下がる

・物価が安定

・輸出しやすい

デメリット

・国内産業が弱体化

・安全基準が異なる

一部製品だけ関税を残す・段階的に減らすなど、個別の条件をつける場合も。

しかしアメリカは、世界の傾向に逆行して、関税をアップ

10%⇒25%と、関税を上げる製品を徐々に追加

今後中国からのすべての輸入品を関税25%にするとのことです。

なぜ米は中国製品への関税を上げる?

・知的財産権侵害

海賊版のCD・DVDなどのパクリ製品や、ネット上で漫画をさらすなど。

・不当な産業補助金

中国政府がそのような中国企業に対して、補助金で支援しているのがルール違反。

・強制的な情報開示

それらの中国のやり方に、アメリカは関税アップで対抗しようとしています。

5Gの覇権を握らせたくないから?

そして、5Gの覇権を中国に握らせたくないというアメリカの思惑もあります。

5G=現在より高速な携帯電話などの通信規格。

・2時間の映画を受信するのに、4Gでは約30秒かかるところが、5Gだと約2~3秒。

・自動運転の精度がアップします。

5Gの主導権を握れば、利益が大きいのです。

関税を上げる、ということに対してやり返すことは認められており、それが報復関税となります。

米中報復関税合戦で日本が困ることは?

日本から中国へ部品を輸出し、中国で組み立てていますが、アメリカでの関税が高くなり、その分高くなった製品がアメリカで売れなくなると、中国側は製品の生産を減らすことに。

日本からの輸出部品も売れない、という影響が出てしまいます。

アメリカで中国製品が売れない⇒中国の景気が悪化⇒日本からの輸入を控える

という悪循環が。

景気動向指数の基調判断は?

先日出た景気動向指数の基調判断では、6年2ヶ月ぶりに悪化しました。

アメリカはスマホやパソコンの関税アップを予告していて、部品の多くは日本が作っているので、その影響が心配されています。